通気断熱WB工法

おかしくなってしまった今の日本の家づくり

現在、アトピー・ぜんそく・鼻炎・めまい等の「シックハウス症候群」が社会問題化しています。
この原因は、国が主導し、今や当たり前になっている「超高気密・超高断熱住宅」が一因です。
考えてみて下さい。その昔、「シックハウス症候群」という病気がありましたか?
この病気は日本の住宅が工業規格化(ハウスメーカーの住宅)された時から出始めました。
工業規格化住宅(プレハブ工法・ツーバイ工法・一般在来工法含む)は家をビニールで覆い、「超」が付く程の高気密・高断熱を実現しています。
地場の工務店もハウスメーカーに対抗する為に、これに追従しています。
しかし、このような住宅は、言い換えれば、『窒息型住宅(=ビニールハウス)』なのです。
内装材は安価で大量生産できるビニールクロスが張られ、気密性を確保するために、住宅をすっぽりビニールで覆ったり、合板で囲ってしまいます。

おかしくなってしまった今の日本の家づくり

超高気密・超高断熱住宅の「窒息型住宅」は様々な問題点を抱えています

1.結露の問題
日常生活(料理の煮炊き・お風呂・人間の呼吸・汗)で室内には、湿気が生まれます。
しかし、ビニールクロスや合板は湿気を通しません。そのため湿気が屋外に排出されず、室内・壁内に結露が発生します。その結果、アレルギーや住宅の低寿命化をもたらします。
2.カビの問題
上の結露の問題は、カビ・ダニの発生にも直結します。カビやダニはアレルギーの原因となり、家族の健康を損なう危険性があります。実際、ビニールクロスには目には見えない様々な種類のカビが発生しています。日本ではあまりカビは問題として取り上げられていませんが、アメリカでは、カビの発生は訴訟問題となる程の大問題なのです。
3.化学物質の問題
シックハウス症候群が発症している現在、国の対策として、有害化学物質を含む建材の使用を規制しています。しかし、制限される化学物質の対象は一部であり、規制されるのは、あくまで「建物を建てる時」だけです。建てた後に持ち込まれる家具等には規制がありません。また、日常生活で殺虫剤や消臭剤等を使用します。これも立派な化学物質です。「窒息型住宅」は、これらの有害化学物質も閉じ込めてしまうのです。新築直後の化学物質測定は、基準値を下回るでしょうが、生活を始めた後に測定すれば、基準値を大幅に上回る事でしょう。
4.省エネの問題
「窒息型住宅」が上記の問題を抱えてしまう事を、実は国やハウスメーカーも知っています。そこで、現在「24時間365日の換気」が義務付けられています。一日中換気扇を回し、家の空気を入れ替え続ける事によって、室内にこもる湿気や有害化学物質を屋外に排出させようという理由です。しかし、空気を入れ替えるという事は、せっかくエアコン等により調節した熱エネルギー(暖かさ・涼しさ)まで屋外に排出してしまうという事です。そのため、一日中エアコンで適温にしなければなりません。これは果たして省エネと言えるのでしょうか?しかも機械換気を動かすためには電気を使います。
国は24時間動かし続けなさい、と言っていますが、実際は、エアコンの効きが悪い事や換気扇の音等から、生活者が24時間換気扇のスイッチを切ってしまっているのが現状です。「換気されなければ、上記の健康被害が生じてしまう」という負の連鎖になってしまいます。
超高気密・超高断熱住宅の「窒息型住宅」は様々な問題点を抱えています

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日本には、日本にあった家づくり

日本には、日本にあった家づくり

昔の日本建築は、この様な問題を抱える事はありませんでした。四季折々・高温多湿な日本の風土に合わせ、伝統的に透湿効果のある土壁等で壁が造られていたからです。
『WB工法』はこの透湿効果=透過のチカラに着目した工法です。WB工法は、透湿高断熱を実現し、本物の健康住宅を実現させる事が出来ます。
WB工法のWBは、「W=二重 B=ブレス(呼吸)」の頭文字で、『二重通気断熱工法』の事を指します。
住宅に二重に通気層を設ける事により、機械に頼らず、湿気や化学物質を屋外に排出させるという仕組みです。
小手先の換気設備ではなく、住宅全体で、使用材料や納め方等の検討がなされ、家族と家の健康を守ります。
人が季節に合わせて衣替えをするように、WB工法の住宅は、形状記憶合金を用いた換気設備(換気扇ではありません)により、住宅も「春夏秋冬、季節に合わせて衣替え」します。
日本とは全く気象条件が異なる地域から輸入された工法が、日本にマッチングするはずがありません。
WB工法は、伝統的な日本の建築文化に裏打ちされた、四季がある日本の風土に最も適した健康住宅であり、現在の窒息型住宅が抱える様々な問題点を根本的に解決します。

1.冬、寒い

1.冬、寒い

現在の住宅は、在来工法は「冬寒い」との声をうけて、徹底的に隙間を塞ぎ、断熱材を入れています。
住宅が、『超』高気密・『超』高断熱化し、「窒息型住宅」が生まれました。
この様な住宅は、暖かな空気をいつまでも家の中に閉じ込める事ができるので、暖かい住宅であることは間違いありません。
しかし、家全体をビニールクロスや合板で覆ってしまう事により、他の物まで逃がさなくなりました。
それが、「化学物質・湿気・カビ・ダニ・臭い」です。健康に直結する大問題を暖かさと一緒に室内に抱えてこんでいるのです。

WBで解決!!WBで解決!!
WB工法は、暖かさを保ちながらも、「化学物質・湿気・カビ・ダニ・臭い」を排出する仕組みがあります。
壁は「透湿壁」となっており、空気中の湿気と共に化学物質が壁の裏側に透過します。その後壁裏に設けられた第二通気層を通って室外に排出されます。ビニールクロスの壁では、湿気や化学物質は、透過しないのです。また、WB工法の通気をコントロールする換気部材(バリアヘルス等)は、設定温度で伸縮する形状記憶合金が使用されており、冬の間は自動で換気口が閉じ、室内の暖かさを逃がしません。室外に排出された湿気は、木が持つ吸湿性により、調湿されるので、結露は生じません。ハウスメーカーの鉄骨造りにはできない、木造住宅だけがなせる業です。

2.夏、暑い

2.夏、暑い

ビニールクロスや合板で囲まれた「窒息型住宅」は言わば「冬向け」の住宅です。
室内の暖まった空気が、外に逃げにくいように造られています。
しかし、裏を返せば、夏場はまさに灼熱地獄となってしまいます。
夏場、住宅の屋根や壁は、太陽の直射日光や熱気により、50℃~70℃にまで達します。
焼け込まれた熱が室内に伝わるのを防ぐために断熱材を入れるのですが、住宅の壁の厚さは120mm程であり、120mmの断熱材では、その50~70℃の熱を防ぐ事はできず、断熱材自体が熱をためこんでいきます。
そのようにして、室内に熱が蓄積されていく訳なので、夏場は非常に暑く、今や北海道でも夏場はエアコンが手放せなくなってしまいました。

WBで解決!!WBで解決!!
WB工法は、壁裏の第二通気層により、夏場焼けこまれた屋根や壁の熱を「壁裏→小屋裏」へと導き、最終的に屋根の頂点(棟)から熱を屋外に放出させる仕組みがあります。また、実はどの住宅にも、夏場でも涼しい空気をため込んでいる所があります。それが床下です。外気温が35℃を超えていても床下の空気は25℃前後の涼しい空気になっています。現在の一般的な住宅では、この涼しい空気までも遮断してしまっています。WB工法では、この涼しい空気を壁裏等に流通させる換気システムが採られます。これらの事から、WB住宅は、夏場のエアコンは最小限の補助的な使用にとどめることができます(人の感性によりますが、約1/5~1/10程度)。

3.結露(蒸れ・腐れ)

3.結露(蒸れ・腐れ)

結露と聞いて、まず思い浮かぶのは「窓の結露」でしょう。
しかし、住宅における結露は窓結露だけではなく、次の4種類があります。

1. 窓結露
…もっとも目につきやすい結露。室内に起きるカビ・ダニの発生原因にもなる。
2. 床下内部結露
…なみだ茸が繁殖して、家を土台から腐らせる。
3. 壁体内結露
…壁の中の空気が通年止められている造り(プレハブ・ツーバイ等)で発生し、壁の中の蒸れ・腐れの原因となる。
4. 小屋裏結露
…小屋裏の換気が通年止められ、防水紙にビニール系を使用した造りで発生し、屋根を支える木材が、蒸れ・腐れを起こす。

コップに冷たい飲み物を入れた時の結露ならば、何の問題もありませんが、住宅の結露は家の寿命に関わる大問題です。
そもそも結露が起こる原因は、空気中に湿気(水蒸気)がある事によります。
その空気中の湿気が冷やされる事によって、水(水分)になる訳です。
冬場は外の空気で冷やされます。夏は室内のエアコンで冷やされた空気で冷やされます。
冬場だけでなく、夏場でも結露は生じます。
では、住宅の中に湿気が生じる原因は何でしょうか?
それは、料理の煮炊き・お風呂・加湿器などがありますが、実は人間自体からも呼吸や汗などから、湿気が発生しているのです。
その量は一人当たり1日1.5リットルと言われています。
4人家族でしたら6リットルもの湿気を常日頃発生させています。
結露を防ぐためには、この湿気を排出する仕組みが必要なのですが、現在は、「窒息高気密型(ビニールハウス)」の住宅が主流で、湿気を排出させる仕組みはありません。
むしろ湿気を閉じ込めてしまっている(ビニールは湿気を通しません)ので、結露を起こす危険性が非常に高いのが現状です。
実際のところ、北海道では、住宅の寿命は極端に短いものになっています。

冬場の厳しい寒さに対応するために、本州以上に高気密・高断熱が徹底されています。
冬場の暖かさだけは間違いなく確保されますが、壁の中は、結露でビショビショの状態で、蒸れ・腐れが進行してしまい、とても次世代に引き継げる状態ではありません。
冬場の暖かさだけを追い求める、現在の間違った住宅造りを証明していると言えます。

WBで解決!!WBで解決!!
WB工法の住宅は、湿気を透過させる「透湿壁」で構成されています。窒息住宅とは違い、室内の湿気が壁を通過するのです。壁を通過した湿気は、壁裏の第二通気層を通り、上昇気流に乗って、小屋裏に達します。その間、木造住宅のみが持つ木の調湿能力や小屋裏に設けられた換気設備により、屋外に排出されます。この一連の流れをスムーズに行うために、徹底して、断熱材の納め方や、木構造の納め方を突き詰めて造られています。これらにより、家の壁全体が換気能力を持ち、尚かつ、心地よい暖かさや涼しさを保ち続けてくれるという、まさに理想的な工法なのです。

3.化学物質・カビ・ダニ・臭い

3.化学物質・カビ・ダニ・臭い

ハウスメーカーの規格住宅が台頭すると同時に、「シックハウス症候群」という病気が新しく発症してきました。
高気密・高断熱を謳い、家全体をすっぽりとビニールで覆う建て方です。
家の断熱性能が高まり、居室の空気を閉じ込めてしまう訳ですが、空気と同時に有害な化学物質やカビ・ダニまでも閉じ込めてしまうのです。
シックハウス症候群に対応するために、国(=ハウスメーカー)は、ホルムアルデヒドが含まれる建材の使用を規制しました。
しかし、それはあくまでホルムアルデヒドのみであり、その他の有害化学物質は対象外です。
また、居室の空気を入れ替えるために、「24時間換気」を義務付けました。
空気を閉じ込める建て方(高気密)を推奨したにも関わらず、空気の入れ替えを義務付ける。
こんな矛盾はあるでしょうか?
せっかく暖め・冷やした空気を積極的に換気扇から排出させる。
だからエアコンは1日中動きっぱなしにしなくてはならない。
これは果たして「省エネ」ですか?
エアコンの効きが悪いから24時間換気扇のスイッチは切ってしまう(これが現状です)。
そうすればエアコンの効きは良いですが、代わりに部屋の中に充満する化学物質や湿気は排出されず、シックハウス症候群のリスクが高まります。
今は換気をしながらも熱の損失を抑える換気システムが開発されました(ダクト方式第一種換気)。
しかし、この換気システムも実は重大な欠陥を抱えています。
それは、この方式は家全体に換気ダクトが張り巡らされて、換気や熱をコントロールする訳ですが、この方式を稼働させていると、ダクト内にホコリやカビがたまってしまいます。
その中を通った空気を家全体に循環させているということは、家全体にホコリやカビを運んでいるのです。
ダクトの中が日頃掃除出来れば良いのですが、ダクトは壁の中や天井裏などに配管されているので、ダクト内の掃除は、まず不可能です。
これが、今の日本で国を挙げて推奨されている建て方で、ハウスメーカーや地場の工務店も一様に追従しています。
どうでしょう、今の日本の家造りは間違っていると思いませんか?

WBで解決!!WBで解決!!
そもそも、化学物質は湿気(水分)に溶け込む性質があります。WB工法は湿気を壁裏に通す「透湿壁」で構成されているため、壁裏に設けられた第二通気層を通して、湿気と共に化学物質を屋外に排出させる事ができるのです。WB工法の「透湿壁」には、1/1000mm程度の穴が開いています。一方、水や化学物質の大きさは、1/1000万mmの大きさです。例えば、仮に化学物質の大きさを1ミリだとすると、壁の穴の大きさは10センチにもなります。楽々と壁の穴を透過するのがイメージできるでしょうか?ビニールクロスが貼られた壁には穴は開いていません。湿気や化学物質は、部屋の中に閉じ込められたままです。また、窒息型の住宅は臭いまでも閉じ込めます。「3日前に作ったカレーの臭いがまだ取れない」というような話をよく聞きますが、WBの透湿壁は、臭いまで透過します。そのため、調理後の臭いが取れるのも早く、さらには建てた直後の、新築独特の臭いもありません。WB工法で建てられた保育園や高齢者介護施設では、おしっこの臭いや加齢臭や薬品等の臭いも気にならず、エアコンもほとんど使用していないという実体験での感想もあるほどです。

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真・健康住宅『通気断熱WB工法』

WB工法の住宅では、換気扇に頼る必要はありません。
なぜなら、住宅全体で換気をする仕組みで建てられているからです。
それでも湿気・化学物質・臭いは屋外に排出されます。
さらに、人が生活する中で、暑すぎず、寒すぎない、心地よい温度を保つことが出来ます。
エアコンはあくまで補助的に使用する程度で十分です。
現在の窒息型住宅は、設置された24時間換気扇が、住む人にも家そのものにも生命維持装置となっています。
WB工法は、日本の先人が生み出した透湿壁(土壁)を、現代に合わせて取り入れた、家族と住宅にとって本当の意味での「健康住宅」を実現します。
憧れの我が家を建てるにあたり、外観スタイルの良さ・キッチン等の設備の豪華さを求めるのも良いでしょう。
ただ、目に見えない健康に対して無関心になってはいないでしょうか?
「せっかく建てた我が家なのに、入居後、家族がシックハウス症候群にかかり、1カ月で手放さなくてはならなくなった・・・。」このような話しは現実としてある事です。
今の日本の建築は、病気になる造り方が一般的な状況になっているのです。
シックハウス症候群が顕著に現われるのは、奥さん・子供・お年寄りです。
なぜなら、我が家にいる時間が一番長いからです。
家族の為に一生懸命外で働いているお父さんは、発症リスクは低いのです。
「家族みんなで幸せになりたい。」 「家族の笑顔でいっぱいにしたい。」そんな想いを切に持たれるなら、建築に携わる私たちは、WB工法を一つの答えとして、お手伝いをすることができます。

真・健康住宅『通気断熱WB工法』

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WB工法の通気・空調部材

アンダーヘルス(基礎換気部材)

アンダーヘルス(基礎換気部材)

形状記憶合金が用いられており、気温に応じて、全開~半開~全閉します。
自動で調節されますので、季節・外気温に応じて、自分で開け閉めする必要がありません。

バリアヘルス(第二通気層制御部材)

バリアヘルス(第二通気層制御部材)

形状記憶合金が用いられており、夏は、全開し、壁裏に上昇気流をもたらし、湿気や壁の焼けこみの熱を小屋裏まで運びます。
冬は、全閉することにより、壁裏の上昇気流を止め、室内の暖かさを保ちます。

ハットヘルス(棟換気部材)

ハットヘルス(棟換気部材)

第二通気層を通って小屋裏まで運ばれた湿気・熱・化学物質等を最終的に屋外に排出させる部材です。

フローヘルス

フローヘルス

夏場、床下の涼しい空気を室内に取り込み、快適な環境を生み出します。
また、有害物質は室内の床に滞留してきますので、それを排出させる役割も果たします。

省エネ君ヨドマーズ(室内空気循環装置)

省エネ君ヨドマーズ(室内空気循環装置)

室内の温度と湿度を調整するための装置です。
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降します。この現象を制御すると快適居住空間になります。(エアコンではありません)

サイクルフロー(家全体空気対流装置)

サイクルフロー(家全体空気対流装置)

家の中全体の温度を一定に保つための装置です。
季節に対応して気流を制御します。(エアコンではありません)

WB工法の通気・空調部材

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インフォメーション

株式会社 山立建設工業
山立一級建築士事務所
〒407-0033
山梨県韮崎市龍岡町下條南割1053-6
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